電車、病院、美術館、結婚式・お葬式・・・
わが子よ、おねがいだから静かにしててくれーーー!!!
親としては絶対に騒がれたくないシチュエーションってありますよね。
そのような時に子供が自発的に静かにできる方法をご紹介します。
わが家の息子にも効果があったのでよろしければ参考にしてみてください。
目次
「なぜ」「いつまで」を伝える
子供を静かにさせるには、2つのことを教えてあげることが必須です。
- なぜ静かにしなければならないのか
- いつまで静かにしていればいいのか
この情報があるだけで、そしてポイントを押さえた伝え方をするだけで、子供が静かにしていられる確率はぐっと上がります。
これ実は、子供だけではなく大人でも同じことが言えます。
通勤中、あなたが乗っている電車が途中で突然止まってしまった時のことを想像してみてください。
この2つの情報が全くないまま、あなたは落ち着いて30分待てますか?
ところが、「踏切故障のため30分後には運転再開します」という、「なぜ」「いつまで」の二つの情報があればどうでしょうか。
30分待つことに変わりはありませんが、ストレスが格段に軽減されますよね。
子供にも情報を与えることによって、「静かに待つ」というストレスを軽減させてあげることができるのです。
静かにしなけばならない理由はストーリーを付けて説明する
まず一つ目。
なぜ静かにしなければならないのか、子供に理由を教えてあげることが必要なのですが、
子供に理由は伝えてるけど静かになんかならないよ!
こんな風に思った方もいらっしゃると思います。
もしかしてこんな風に伝えていませんか?
- 他の人がたくさんいるから
- 騒ぐと迷惑になるから
- 静かにする場所だから
一見理由を説明しているようですが、実はこれでは効果はありません。
なぜなら理由に対して子供が共感していないから。理由として弱いんです。
なぜ他の人がいたら静かにするの?
騒ぐとなぜ迷惑なの?
なぜ静かにする場所なの?
子供には何一つとして伝わっていなかったんですね。
伝えるポイントとしては、どんな人がどんなことで困るのか、具体的に想像できる一人を説明することが大切です。
病院ではお医者さんが聴診器で心臓の音を聞いたりしているでしょ?心臓の音は小さいけど、○○ちゃんが大きな声を出すとどうなる?
パパみたいにお仕事がすごく大変で疲れている人は、電車の中で寝たいと思ってるんだよ。寝ている時に騒がれたらどう思う?
よくわからない誰かが困るより、特定の誰かが困っている様子を想像させてあげることがポイントです。
実際は、病院ならお医者さんだけではなくみんなが困るのですが、色々な人の状況を説明する必要はありません。自分が静かにすることで誰かひとりの役に立っていると感じる気持ちを湧かせてあげることが重要なのです。
静かにしなければならない時間はたとえ話を使って説明する
二つ目、いつまで静かにしていればいいのかの伝え方です。
「終わるまで」では答えになっていません。
時間を理解できる年齢の子には、具体的に何時までなのかをはっきり教えてあげてください。
それにプラスして、子供の好きなものを使ったたとえ話で説明するとさらに効果的です。
△△駅から□□駅に行くまでの時間と同じくらいの時間だよ
まだ?→今○○駅くらいまで来たあたりだよ
ドラえもんのアニメと同じくらいの時間だよ
まだ?→今2話目が始まったあたりまで進んだよ
他にもいろいろなもので例えることができると思います。
このような身近なものに置き換えることによって、もし途中で子供が「まだ~?」なんて飽きてきても、進捗状況をわかりやすく伝えてあげることができます。
静かにできたら何て言ってほめる?
今お伝えした方法で静かにできたら、どんな言葉でほめてあげるのがいいのでしょうか。
静かにしていたことで助かったのは誰なのでしょうか。
そもそも何のために静かにしていたんでしたっけ?
大げさにほめることで子供は喜ぶかもしれませんが、ほめてもらうために静かにしていたわけではなかったはずです。
なので、ここは
「静かにしていてくれてありがとう。病院の先生も助かったと思うよ。」
でいいんじゃないかな、と私は思うのです。
世の中の誰かの役に立っているという感覚は、大人になって仕事をする時必要な感覚なのです。
さいごに なぜ・いつまでを理解すれば子供は静かにしていられる
先日、夫の祖母のお葬式があったのですが、お坊さんの読経の時間が最大の難関でした。
読経の間だけ別室で過ごすという選択肢もあったのですが、せっかくの貴重な機会ですから子供たちにも経験させてあげたかったんです。
子供たちにはこのように伝えました。
大きいおばあちゃん(曾祖母)が天国に行くためのお見送りをする日なんだよ。みんなお祈りをする時間だから大きいおばあちゃんが天国に行けるように静かにしていてね。
○○くんがいつも乗っている電車の△△駅から□□駅に行くまでの時間と同じくらいの時間だよ。
これだけの説明で、わが家の息子たちは読経の間、30分静かに待つことができたんです。正直、感動しました。
(途中、まだ?と何度か聞いてきましたが、今○○駅くらいだよと伝えると納得した様子でした。)
そして、子供が静かにすることによって助かったのは、母親である私ではなく曾祖母なんです。
静かにしていてくれてありがとう。きっと大きいおばあちゃんも喜んでるね。
これがほめ言葉です。
ちなみに息子たちは特別大人しいわけでも、行儀が良いわけでも、聞き分けが良いわけでもなんでもなく、普段は普通に激しくうるさいですからね。
機会があれば、まずは短い時間から試してみてはいかがでしょうか。