「もっとお菓子食べたい!」
「おもちゃ買って買って!」
親として与えたくないおねだりって対処に困りますよね。しかもこのようなおねだりに限って子供は驚異的な粘りを見せます。
そして良くないとわかっていながらも、最終的には親が折れて与えてしまう・・・。
今からご紹介する3ステップで、わが家では子供たちからのおねだりをスムーズに対処することに成功しました。
その3ステップはこちら。
- 前回のことを子供に思い出させる
- 本当に欲しいと思っているのかもう一度考えさせる
- おねだりの先にある欲求を見極める
さっそく3ステップの内容を詳しく見ていきましょう。
ちなみにこの問いかけの3ステップは、なんとダイエットにも応用が利くので知っておいて損はないテクニックですよ。
目次
前回のことを子供に思い出させる
冒頭の例のように、もっとお菓子を食べたいと要求してくる場合。
「おやつの時間には何食べたっけ?」と聞いてあげてください。
ポイントは何を食べたかということを
「子供自身に考えさせて」
「子供自身が答える」こと。
食べたものを具体的に思い浮かべることで、食べた感覚をリアルに思い出させることができます。
おもちゃを買ってほしい場合も同様です。
「この前のお誕生日は何買ってもらったんだった?」と問いかけます。
このような場面では、「お誕生日に買ったばかりでしょ?」と言ってしまいがちですが、あくまで子供自身に答えさせることが重要なポイントです。
本当に欲しいと思っているのか、もう一度考えさせる
「もう一度よく考えてほしいんだけど、本当にほしいと思ってる?」
クイズ番組なんかでもよくあるじゃないですか。
「本当にそれが答えでいいんですね?」なんて念を押されると、途端に間違っている気がしてくる(笑)
あれと同じです。
本当に欲しいと思ってるかと聞かれると、誰でも一瞬は考えますよね。
たった一瞬かもしれませんが、少なくともその瞬間は「欲しい!」という考えから解き放たれているはずなのです。
その瞬間を作ってクールダウンさせるのがポイントです。
おねだりの先にある欲求を見極める
口ではお菓子やおもちゃを要求している子供ですが、本当に欲しているものはそれではないかもしれません。
- ひまだから構ってほしい
- ちょっと口さみしくなった
- 抱っこしてほしい
- 一緒に遊んでほしい
そんな欲求が隠れている場合も実は多いのです。
子供の様子を見て、
「本当は一緒に遊んでほしいだけなんじゃない?違う?」
「本当は抱っこしてほしいなって思ってたんじゃない?」
と問いかけてみてください。
子供自身が、「あ、そうかも?」という反応を見せたら、おねだりの回避は成功です。
おねだりに対して否定をしない
この3ステップの一番のポイントは、おねだりに対して絶対に否定をしていないこと。
親はただ質問するだけです。
人って「ダメ!」とか頭ごなしに否定されたり、否定的な態度を取られると、逆に反抗したくなるものなんです。
まるでロミオとジュリエット。
そして、子供自身に考えさせ想像力をうまく利用することで、自然に「欲しい!」という気持ちから解放してあげることができるのです。
一切否定せず、本心を代弁してあげる、これが鉄則です。
マクドナルドでの親子の話
以前マクドナルドに行った時、私の隣の席にいた親子の例(実話)をお話ししたいと思います。
ご紹介した3ステップを使うならどのように問いかけるといいか考えながら読んでみてください。
ママ友同士、子供たちも友達同士という合計9名の集団がいたのですが、そのうちハッピーセット(おもちゃ付きのハンバーガー)を頼んでいる子が何人かいました。ハッピーセットを注文した友達のおもちゃがうらやましくて欲しくなった男の子がお母さんにおねだりしています。
まあ、本当に典型的なおねだり場面だったんです。
このお母さん、その後どうしたと思いますか?
お母さんはだんだん語気を荒げて怒り出し説教を始め、ついに男の子も泣き出してしまったんです。
そして、お母さんはその後、怒り狂いながらも根負けし、ハッピーセットを買うお金を男の子に渡しました。
だよね、だよね、そうなるよねー・・・。
居たたまれない気持ちになってしまいました。
と同時に、3ステップの問いかけをしてあげれば、もしかしたらこの男の子は泣かずにおねだりをやめることができたかもしれないなと私は考えていました。
「○○くんは最初何を注文して食べたんだった?」
「そのあと何か追加したっけ?」
「まだお腹空いてるの?本当に食べたいと思ってるのかもう一回考えてみて?」
「本当はハンバーガーを食べたいんじゃなくてお友達のおもちゃがうらやましかったんだよね。次来た時は最初に注文するようにしようね。」
これだけです。
長々と5分も10分も説教する必要なんてないんです。
いやいや、おもちゃが欲しかったんだからそれでも欲しいって言うに決まってるでしょ!
と思った方。
おもちゃを欲しいと思う前には、うらやましいなと思う感情が必ずあったはずです。その感情を掘り起こして認めてあげるのです。
騙されたと思って試してみてください。
一切否定されずに本心を代弁してもらった子供は、それだけで満足します。
ダイエットにも応用が利く
冒頭でもお話ししたように、この3ステップはなんとダイエットにそのまま応用することができます。
なぜなら、ダイエット中に間食をしたくなる気持ちは、子供のおねだりと同じだから。
ダイエットしている時、ついお菓子を食べたくなってしまいますよね。
ついつい冷蔵庫を開けてしまいますよね。
そんな時は自問自答してください。
「今日お昼ごはんは何食べたっけ?」
「本当に今お腹空いてる?本当にこのプリン今食べる必要ある?」
「実は口さみしいだけで、お腹が空いてるわけじゃなかったのかな。」
ダイエット中だから間食は禁止!と否定から入るよりも、納得して受け入れやすくなりませんか?
本当にお腹が空いているのか確認することによって食欲も抑えられます。
ダイエット中の方、無駄な間食がやめられないかたはぜひお試しください。
まとめ
子供のおねだりを対処する方法は、
- 前回のことを子供に思い出させる
- 本当に欲しいかもう一度考えさせる
- おねだりの先にある欲求を見極める
否定的な態度を一切取らずに、おねだりの奥に潜んでいる子供の本音を代弁してあげる。
そして一番のポイントは必ず子供に答えさせること。親はただひたすら質問をするだけです。
子供にとって良くないとわかっているのに、ついついおねだりを聞いてしまって、いつも自己嫌悪におちいるお父さんお母さん。
少し言葉を工夫するだけで確実に子供は変わりますよ。