防災というとまず備蓄や非常食などを思い浮かべる方も多いと思います。
今はおいしい保存食もたくさん販売されていますので、いざという時のために用意しておきたいですよね。
ですが、いざ買いそろえようとした時ネックになるのが費用。
長期保存できる非常食なども一食一食は200~300円と安いものが多いですが、3食×3日分(または7日分)×家族の人数分となると、食料だけで数万円になってきます。
我が家もレトルトパックになっているアルファ米の保存食を一時期防災用として備蓄していました。
が、当然なんですが賞味期限が近付いたら食べないといけないんですよね。まあ、味はすごくおいしかったのですが、災害時でも何でもない時にわざわざ食べたいとまでは思わない。
その後また同じものをストック用に買う?となった時、たかが200~300円が高く感じてしまったんです。
もっと身近にあるもので、保存がきいて大人も子供もおいしく食べられてローリングストックに最適なもの、それは間違いなくパスタ!!
以前にも「ためしてガッテン」や「ヒルナンデス」でも話題になっていた、極力水と火を使わず作れる「水漬けパスタ」を実際に作ってみました。
作り方と食べた感想、よりおいしく食べる方法などを書いていますので、参考にしていただければと思います。
目次
水漬けパスタとは
パスタを常温の水に長時間浸すことで麺に吸水させ柔らかくする調理法です。
吸水時間が長いだけで、調理にかかる時間は普通に茹でるよりも短縮できます。
また、茹でるために使う水やガスの量も節約できるので、まさに災害時向け。
水漬けパスタを作ってみました
今回はバット代わりにダイソーで売っている電子レンジ用パスタ調理器を使用しましたが、パスタの保存容器や大きめのバット、緊急時はレジ袋などでも代用できます。
使ったパスタの太さは1.7ミリ。
容器にパスタを入れひたひたになるくらいまで水を入れます。
水に浸した直後はこちら。
水に浸して1時間経過したパスタ。
水を吸って少し白っぽくなっていますが、箸で持ち上げてみるとまだ硬さが残っているのがわかります。
水に浸して2時間経過。
水をしっかり吸って、1時間前よりも太さが増しています。
箸で持ち上げると今度は柔らかく垂れ下がりました。
水漬けパスタを調理する
約3時間経過したところで調理に入ります。
- 炒めてソースと絡める
- 熱湯で茹でる
- そのまま
の3通りの食べ方を試してみました。
①炒める
少量の油を敷いたフライパンで炒めます。
炒め始めた途端、麺の色が黄色く透き通ってくるのがわかります。
全体的に色が変わったら火が通った印。
その後ソースを絡めて出来上がりです。
②茹でる
茹でると言っても通常パスタを茹でる時のように大量の水は必要ありません。しんなりしたパスタが大体浸るくらいの水があれば十分です。
茹で始めてすぐに麺の色が黄色く透き通ってくるので、約1分程度の茹で時間でOK。
食べてみた感想
3通りの調理法で食べ比べをしてみましたが、おいしかった順は、茹でる>炒める>そのまま。
そのままで食べられないことはないのですが、とにかく粉っぽい。モサモサというかニチャニチャというか、あまり良い食感ではなかった…というか、正直おいしくはない。やはり火を通す必要はあるかと思います。
炒めたものは、硬さが少し気になりました。でももちもちした食感で十分おいしく食べられました。もう少し浸す時間を長くするか、パスタを浸していた水を炒める時に少し加えるとさらに良い食感になりそうな気がします。
そしてやはり一番おいしかった茹でる方法。
水漬け+茹でる、これは普通に茹でるよりもおいしいかもしれない。
麺がモチモチプリプリになって、まるで生パスタを食べているようでした。
そして、炒めたものとも共通することですが、モチモチしているせいか食べ応えと満腹感がすごい。しっかり食べたという満足感が得られます。
水とガスを節約しておいしく食べられる水漬けパスタ。
ぜひお試しください。