防災

【体験談】家を買う時・建てる時に注意すべきこと

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こんにちは、たぽ子です。

我が家は、今から5年ほど前に一軒家を購入しました。

人生でもっとも大きな買い物とも言われる「マイホーム購入」。

当然、災害に強い土地・建物かどうかを考えて購入するべきなのですが、お恥ずかしいことにどういうわけか我が家ではその部分がごっそり抜け落ちたまま購入に踏み切ってしまいました。

防災面をほとんど考慮せず勢いで購入した家に5年間住んでみて思うこと、初めて知ったことなどを本音でお伝えします。

今後土地や住宅の購入を考えている方の参考になればと思います。

家の立地を考える上でハザードマップは必須

まず、購入する家の立地エリアを決めた最大の理由ですが、「夫の実家に近かった」から。(別に私はどちらでも良かったのですが・・・)

夫が生まれ育った町だということもあり、治安の良さ・利便性などについては夫の言うことを信用することにして、実際念入りに検討した条件は以下のような点でした。

  • 月々のローン支払い額
  • 駅までの距離
  • 校区の学力レベルや幼稚園までの距離
  • 間取り
  • 日当たり
  • 耐震性

これらは、今後生活していく上でとても重要な点ですから、考えない人はいないと思います。

賃貸マンションを選ぶ時だって大体同じようなことを重視しますからね。

 

まあ、一見現実的なことを考えているようですが、新居での生活を目の前に私は完全に舞い上がっている状態でした。

間取りを見ては、「ここは子供部屋、リビングには北欧柄のファブリックボードを飾りたいな~」なんて、自然とテンションも上がります。

これから新しい家で繰り広げられる生活に期待は膨らむ一方です。

 

あの時の私に一言いいたい。

せめてハザードマップくらいは見ておきなさい!

2018年の西日本豪雨があってから我が家は大丈夫かな?と自治体のハザードマップを確認したという方も多いのではないでしょうか。

 

ハザードマップは自治体ごとに作成されており、災害に対する被害予想を地図にしたものです。

ハザードマップの内容は自治体によってさまざまですが、以下のような種類があります。

  • 河川氾濫による浸水想定域
  • 土砂災害の危険箇所
  • 大規模な地震での被害予想
  • 津波・高潮での浸水想定域
  • 火災のリスク

我が家は家を購入する時にはハザードマップすら見ていませんでしたので、洪水での浸水しやすい場所土砂災害警戒区域がどこかも知らず。

防災意識のかけらもなかったなと大反省しています。

 

家を購入してから気付いた身の周りの危険箇所

購入した家に住み始めて2年たった頃、「記録的短時間大雨情報」が出るくらいのものすごい雨が降ったことがありました。

我が家はゆるやかな傾斜地に建っているので幸いにも浸水被害にあうこともなく、雨水はすべて家の前の坂道を下って流れていきました。

そして、我が家から500メートルほど先にある平地にその雨水は流れ着き、キャパオーバーとなった排水溝からは水があふれだし、平地の道路はあっという間に冠水したのです。

後から知ったことですが、その平地の部分は周りよりかすかにくぼんでいて、大雨が降ると決まって冠水する場所だったそうです。

 

怖いところは、目で見ただけでは判断できないということ。

晴れた日に見ると何の問題もない平らな土地に見えるのに、大雨が降るとすぐさま冠水するという場所が実際にあるんです。

新しい土地に引っ越しをする時には、昔からお住まいの方などに直接話を聞くことができれば一番いいですが、雨の日に様子を見に行って実際に観察してみるというのも一つの方法だと思います。

 

今の家を選んで良かったと思う点

防災面はほぼ何も考えずに家を買ったという無謀の極みとも言える我が家ですが、結果的には災害にそれほど弱くない立地だったのではないかと考えています。

先ほどお伝えしたものも重複しますが、以下のような点が良かったと思う点です。

  • ゆるやかな坂道の途中という立地のため、雨水が溜まることなく流れていく
  • 海抜がある程度高い
  • 近所に小さな古墳があり、昔からの地盤が保たれている
  • 川や用水路から離れている
  • 土砂災害警戒区域から離れている

これらは、本来なら土地や住宅を購入する前に調べておかなければならないことです。

結果として、これらの条件を満たせていたということはとても幸運だったと思っています。

ただ、大雨の時はメリットとなった「傾斜地」という立地ですが、条件によっては地すべりなどの災害リスクがあることも忘れてはならないとも思います。

「○○だから大丈夫」と安心するのではなく、その土地の歴史を知ろうとすることも大切なのかもしれません。

 

まとめ

住宅購入において、事前にハザードマップを見るなどして、危険箇所を知っておく大切さが少しでも伝わりましたでしょうか。

残酷かもしれませんが、家の立地条件が被害の有無を分けた災害は多くあります。

土地や家は一度買うと簡単に買い替えたりはできませんので、買うと決めたらその土地の災害リスクをしっかり調査しておくことをおすすめします。

今から新居を購入しようとされている方は、私のように新居での生活についつい夢が膨らみがちではないかと思いますが、一度落ち着いて考えることも大切ですね。

危険な土地を見極めて、低リスクな土地を探し当ててほしいと思います。

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