普段、テレビはほとんど見なくなった私ですが、先日NHK(Eテレ)の「沼にハマってきいてみた」という番組を見ました。
その番組で、私は子を持つ一人の親として、強烈に考えさせられることがありました。
子供のやりたいこと、子供の夢を親が応援してあげるとは、どういうことなのか。
「沼にハマってきいてみた」は、一言で言うと、大好きすぎてドハマりした趣味(沼)を追い求める十代の生き様や、その世界観を紹介するという内容の番組です。
私が見たのは、「カレー沼」と題されたカレーについての回だったのですが、出演していたのは17歳のカレー大好き少年ちひろくん。なんと彼は、カレーが大好きすぎて、昼間カレーの食べ歩きをするためだけに定時制高校を選択したというのです。
目次
カレーの食べ歩きをするために定時制高校を選んだ少年
カレーが大好きなちひろくんは、中学のころからカレーの魅力に目覚めたそうです。
おいしいカレーの作り方の研究、カレー店の食べ歩きなどをして、大好きなカレーを追い求めていました。
彼は福岡県在住とのことですが、一人で東京や大阪など県外へも赴き、東京では三泊四日で17店舗を食べ歩いたそうです。
中学生で一人旅!行動力がすごい。
番組内で中学時代の日記を紹介していたのですが、カレーカレーカレーの文字で埋め尽くされたページがありました(笑)
そして、今のバイト先はもちろんカレー店。その店のカレーの味が大好きで、自ら志願して雇ってもらっているとのことでしたが、始めの頃は「自分からお願いしていさせてもらっているのでお金(時給)はいらない」と受け取っていなかったそうです。
学びたい欲求がハンパないね。
いや、ほんとすごいな、ちひろくん…。
カレー店は夜間営業していない店が多いため、昼間に食べ歩きをしたいという理由で、定時制高校を選び現在も通っているとのことでした。
素晴らしい決断力だね。
そこで、番組MCのサバンナ高橋が、ちひろくんに聞きます。
「親は反対しなかった?」
カレーのためなら、ということで親は許してくれました。
許すのか、親(笑)
子供の夢を無条件に応援する勇気があるか
もし自分の子供が、「カレーの食べ歩きしたいから定時制高校行くわ」って言ってきたら、それを認める勇気はありますか?
日ごろ、自己肯定感が大切だ何だってブログで書いたりしていますが、私ちょっと動揺しましたね。
このような場合、だいたいが「なにバカなこと言ってんのよ!」って言われて終わりですよね。
結果的に彼の選択を応援したお父さんお母さんは素晴らしいです。
人と違うことをするのを認めるのは難しい
みんなと違うことをするのを認めるのが難しいのはなぜなのか。
子供の将来が心配だから?
- 学歴がないと大変な思いをするのではないか
- どこにも就職できないのではないか
- そんなこと誰もしていないから苦労するのではないか
私が学生の頃、私の親の思考はまさにこんな感じだったと思います。
私もナチュラルに刷り込まれて今まで生きてきました。
みんなと同じように。普通に。道から外れないように、って感じですよね。
まあ、親の時代はそれが正解だったのかもしれませんが、今は何でもそこそこできる人よりも、一つのことがずば抜けている人が成功する時代ですからね。
商売を始めるにしろネットで仕事をするにしろ、むしろ人と違うことをした方が成功できる可能性は高いです。
みんな持っているそれなりの学歴より、自分しか持っていない知識や技術の方が価値あると思いませんか?
ずば抜けた知識や技術があるなら起業する道だってありますよね?
誰もやっていないからこそ成功しやすいですよね?
子供の可能性は無限です。
子供を不幸にする呪いをかけてはいけない
結局、子供が苦労するのではないかっていうのは、親の頭の中の幻想なんですよね。
親は、子供が苦労するのではないかと、いかにも子供のことを考えているようでいて、実は「苦労するに違いない」「失敗するに違いない」と不幸を願っている。
苦労するかどうかなんて子供自身が決めることなのに。
今は一つのことがずば抜けている人が成功している時代ですが、十年後には新たな価値観が生まれている可能性だってなきにしもあらず。
その時、子供の好きなことを応援できる親でいられるかどうか、心に留めておきたいと思っています。