防災

「東京防災アプリ」がすごすぎる

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前回、「東京防災」という防災に関する知識や情報が書かれているハンドブックをご紹介しました。

災害に遭遇する前に一度は目を通しておきたい防災マニュアル「東京防災」ですが、実はスマホやタブレットで利用できる無料アプリもリリースされているんです。

早速ダウンロードしていろいろ触ってみましたので、アプリの内容や便利な機能などとともに使ってみた感想をお伝えしたいと思います。

東京防災アプリでできること

防サイくんというサイのかわいいキャラクターがお出迎えしてくれ、一見子供向けなのかなという印象ですが、結論から言ってこのアプリとってもすごいです。

何がすごいのか一言で表すと、災害時に必要なツールがすべて集約・網羅されているんです。

  • 災害に関する知識を得られるツール
  • 災害時の情報収集ツール
  • 通報・安否確認ツール

東京都の本気を感じましたよ。

防災ツイッターアカウント・ホームページ

たとえば、ツイッターなどのSNSも災害時には立派な災害情報収集ツールとなるわけですが、正確な情報を得るためにはまず誰をフォローすればいいのかわからなくないですか?

東京防災アプリ内には防災ツイッターアカウント一覧というものがあります。

東京消防庁や首相官邸、気象庁、NHKニュースなど正確な情報を発信する公式アカウントを片っ端から入れてあります。

もちろんホームページのリンクも同様に用意されています。

110番・119番に発信できる

警察(110)・消防(119)に1タップで電話を発信できるボタンが設置されています。

パニックになると、110番・119番という当たり前の番号も忘れてしまうと聞いたことがありますので、非常時には役に立つ機能だと思います。

NTT公衆電話設置場所検索

NTT東日本が提供する公衆電話設置場所検索がリンクされています。

郵便番号や住所、施設名、駅名などで検索することができます。

わざわざ公衆電話なんて探さずにスマホ使えば良くない?

アプリを開けるならスマホも使えると思いますよね。

でも災害時は、スマホや家庭の電話は通信を制限される可能性が高いのです。

その点、公衆電話は「優先電話」に指定されており、災害時も通信制限をかけられることはありません。

つまりつながりやすいのです

開いたページはNTT東日本の管轄エリアの検索画面となっていますが、ページをスクロールすると一番下にしっかりNTT西日本エリアも検索することができるようになっていますよ。

 

どうですか?

情報収集ツールや通報ツールが一つにまとめられているという意味が伝わってきましたでしょうか。

まだまだあるんですよ。

 

「Googleパーソンファインダー」「J-anpi」とは

東京防災アプリには、安否を知らせたり安否を調べたりすることができるGoogleパーソンファインダーというサイトがリンクされています。

Googleパーソンファインダーって何?

Googleパーソンファインダーとはグーグルが提供する災害時安否確認サービスです。

「安否を知らせる」「安否を調べる」という2つのボタンで構成されており、対象となる人を特定できる情報(名前や年齢や住所、その他の特長)を登録して、安否確認や情報提供をするというものです。

 

また、Googleパーソンファインダーは「J-anpi」(ジェイアンピ)という安否確認サービスと連携しています。

また知らない言葉が出てきた。

J-anpiって何?

そもそも安否情報というものは、NTTや通信キャリア各社、その他市町村などがそれぞれシステムを持っているわけですが、安否確認する時はそれらのシステム全部を確認しなければ求めている情報が得られないということがあるのです。

これでは不便ですよね。

そこで、そのバラけた安否情報を一か所に集約して、J-anpi一つを確認すれば安否情報がわかるようにしよう、というものなんです。

情報提供できる窓口はたくさんあるけれど、情報を引き出すのは一か所ということです。

ちなみにJ-anpiはNTTとNHKが主な協力企業となっています。

 

災害用伝言ダイヤル(171)は以前から知っていましたが、「Googleパーソンファインダー」・「J-anpi」というサービスは今回初めて知りました。

私は幸いなことに、今まで人を探したり安否情報を提供したりすることもなく過ごしてきましたが、これは一人でも多くの方が知っておくべき情報だと思いました。

ぜひ身近にいる方に教えてあげてほしいと思います。

大震災シミュレーションがすごい

アプリ内には情報収集ツールのほかにも、○×クイズなどで災害の基礎知識を楽しく学べる工夫がたくさんあります。

その中でも実用的な知識が身についたのは「大震災シミュレーション」。

ストーリーを選び、状況に対して選んだ回答によって結末が変わるというRPG風になっています。

実際にその場にいたらこう判断するんじゃないかな~ということを想像して、次々出て来る選択肢を選んでいきました。

結果は・・・?

私の結果は「将棋倒しに巻き込まれる」という超バッドエンドでした・・・(汗)

まだまだ学ぶことは多くありそうですね・・・。

東京都民しか使えないけどすごい機能

「オンラインマップ」と「オフラインマップ」という地図の機能があります。

オンラインマップではGPSを利用し、近くにある避難所コンビニガソリンスタンドなど災害時に関係する施設が表示される地図です。

このような地図は、災害時には必須ではないかと思います。

そして、オフラインマップ。こちらもオンラインマップと地図は同じですが、違いは電波がなくインターネットがつながらなくても利用できるという点

あらかじめオンライン時に地図をダウンロードしておく必要があります。

東京都内全域をカバーしていますので、都内にお住まいの方はぜひご活用ください。

全国版もあればいいのにな。

まとめ

いかがでしたか?

東京防災アプリのすごさが少しでも伝わりましたでしょうか。

重要な情報収集ツールと連絡手段がすべてまとめられていますので、災害時にはこのアプリを開けば必要なものはそろっているというのがいいですね。

また、○×クイズやシミュレーションなどゲーム感覚で学べる機能もあるので、ご家族やお子様と一緒にやってみるのもおすすめです。

機能はかなり充実しているのにレイアウトもわかりやすく操作も簡単ですので、防災意識を高めるきっかけとして東京防災アプリをダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

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