子供が小学生以上になると、日中離れて生活する時間も長くなりますよね。
子供が一人で出かけている時に災害が起きる可能性だってあります。
子供は意外と考えが柔軟で、大人にはない発想で機転を利かせたりすることもありますが、いざという時子供が困らないように、普段の生活の中で防災を取り入れていくことが必要です。
今回は、子供が知っていると災害時に役立つことをいくつかご紹介したいと思います。
目次
公衆電話の使い方を知っているか
昔に比べ公衆電話はめっきり減りましたよね。
身近な公衆電話がどこにあるかご存知でしょうか?
先日のソフトバンクの通信障害で久々に利用したという方もいらっしゃるかもしれませんね。
公衆電話は、災害時にも通信規制をされない「優先電話」となっています。
つまり、災害時公衆電話はスマホや携帯からかけるよりもつながりやすいということです。
またNTTによると、大規模な災害時など必要と判断される場合には、通話料無料化の措置が取られる場合があるとのことです。
子供と出かけた際、公衆電話がある場所を一緒に確認したり、実際にかけさせてみたり経験しておくことも大切です。
特に習い事などで少し遠くまで出かけることがあるお子さんには、話し合った上で緊急用の小銭(またはテレホンカード)を持たせておくと安心です。
ちなみに我が家の長男は、今のところ学校や校区内の友達の家くらいしか一人では出かけないので、まだ必要ないかなと考えています。
状況に応じて、対応も変えていきたいです。
和式トイレ・公衆トイレが使えるか
今は駅や公園などの公衆トイレはきれいに整備されているところが増え、入るのをためらうようなトイレは少なくなっていますよね。
小学校や幼稚園も洋式トイレ化がすすみ、和式トイレ自体を見かけることもだんだん少なくなってきたように思います。
もし災害にあい、自宅のトイレが使えなくなってしまった時、お子さんは和式トイレや公衆トイレを使って用を足すことができるでしょうか。
我が家の長男が通う小学校のトイレは昨年改修され、洋式でとてもきれいになっているのですが、それまでは築40年のひび割れたトイレを使用していました。
暑くなってくると虫が出たりして、あまり衛生的とは言えないトイレ・・・。
夏の間「虫が怖い」という理由で、なんと長男はトイレを我慢し続けていたのでした。(1か月弱くらいの期間です)
担任の先生にも話したのですが、殺虫スプレーをかける程度の対応だったため、勝手に学校のトイレを徹底的に掃除しに行ったりと私も努力はしました。
ですが、やはり築40年には勝てず。
結局、改修が終わるまで長男は学校のトイレに行くことができませんでした。
災害ではありませんが、どんなトイレでも用を足せる必要性を感じた一件となりました。
大人でもきれいなトイレに慣れていると少し汚れているだけで抵抗がありますよね。
怖がりとか繊細な子ならなおさら嫌がってしまうかもしれません。
和式トイレでの用の足し方も含めて、一度お子様と話をされてみてはいかがでしょうか。
よく通る道の危険個所を確認する
特に春から新一年生になるお子さんがいらっしゃるご家庭では、入学までに経路の確認とともに危険個所も一緒にお話しされることをおすすめします。
大きな地震が来た時、この塀は倒れてくるかもしれないね
ガラス窓は割れるかもしれないよ?どうしたらけがしないと思う?
など実際に子供と一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
また、地震だけでなく、台風や大雨・雷などに対しても知識の備えは必要です。
私が子供のころは「警報」なら何でも休校になっていた記憶があるのですが、現在は大雨・洪水警報では休校にならない学校も多いようです。
無理に登校する必要はないですが、登校後に警報が発令され大雨の中下校させられることもありますので、様々なケースを考えて子供と話し合う必要があると思います。
質問して子供自身に考えさせる
以前、私が子供と一緒に出かけた時の話です。
もし今迷子になってしまったらどうしたらいいと思う?
このように、7歳の長男に問いかけたことがあります。
その時は駅の構内にいたので、【「迷子になりました」と駅員さんに声をかける】という答えを軽く期待して質問してみたのです。
うーん・・・わからない
そうか、質問がわかりにくかったかな?
「お母さんとはぐれてしまいました」って誰かに言ったらいいと思うけど、誰に言ったら助けてくれそうかな?
えー?・・・
キョロキョロする息子。
全く答えが出てこないとは、少し意外でした。
急に変な質問をされて戸惑ったのでしょうか・・・。
実際に困った状況になれば、多少は自分で考えて行動できるのではないかと期待したいところですが。
もちろん同じ年齢であっても子供によってそれぞれ反応も違うと思いますが、我が子の理解度を把握するためにも質問してみることはいい方法だと思いました。
さいごに
災害が起きた時、親が子供のそばにいて安全を確保することができれば一番いいですが、そうでないことも考えられます。
その時、子供は自分で考えて行動しなければならないのです。
日々少しずつでも子供と一緒に防災について考えていく機会を作っていってはいかがでしょうか。